こんにちは。兼子です。

XP-Pen Artist Pro16を。
実は以前に記事で、XP-Penから新商品が出たぞ!!ってことで紹介していたのですが、お金に余裕がなくて買っていませんでした。
なんでもペンが一新されて描きやすさがかなり向上したらしいので、個人的にかなり使ってみたいと思っていました。
そんな思いを募らせること約2ヵ月。
とうとう我慢が出来ず買ってしましました。
というわけでね、今日はXP-Pen Artist Pro16についてレビューしていこうと思います。
また今回16インチの液タブを買ったので、以前まで使っていた13インチと比べてみての感想も合わせて書いていこうと思います。
この記事はこんな方におすすめ
- 液タブを買おうと思っている方
- XP-Penの性能について知りたい方
XP-Pen Artist16のスペック
まずはスペックについて。
サイズ | 15.4インチ |
解像度 | 1920×1080(フルHD) |
色域 | Adobe RGB94% |
ペン性能 | 8192レベルの筆圧検知 60°の傾き検知 充電不要 X3チップ搭載 |
液晶 | IPS液晶+アンチグレアフィルム |
ショートカットキー | 8つ+デュアルダイヤル |
反応率 | 200RPS |
視野角 | 垂直178° 水平178° |
接続端子 | 3in1ケーブル USBtypeC→HDMI |
電源 | PCから供給可能 |
となっております。
この液タブ、2021年の8月に発売されたかなり最新の液タブなのですが、何が良いかっていうとペンが良いのです。
基本的にその他の性能はそこまで変化はしていないのですが、このペンがかなり進化して、今までのペンとは別物になっています。
その秘密がX3チップというわけです。
X3チップとは何か?
じゃぁそのX3チップってなんだよって話ですが、ペンに組み込まれたスマートチップの事で、これがある事でペンの性能が飛躍的に上がるわけです。

引用:XP-PenのHP
具体的に何が上がったのかというと
・感度が10倍に上昇
・沈み込みの軽減(従来の2分の1)
・消耗部品のスプリングが無くなったことで耐久力の向上
・ペンの後ろ部分が消しゴム機能に
といった感じです。
そもそも僕は旧製品のXP-Pen Artist13.3Proという商品を使っていたのですが、これも十分すぎる程描きやすく感じていました。
そこから更に描き心地がアップってやばいじゃないか!?って思ったわけですよ。
これはもう欲しくなりますよね。というわけで買ってしまいました。
Artist Pro16の開封レビュー① 公式サイトから購入
そんなわけで、先日届いたので、開封レビューをしていこうと思います。
今回僕はAmazonや楽天ではなく、XP-Penの公式サイトから購入しました。
理由は値段も変わることなく、保証が18ヶ月(Amazonは12か月)になるし、購入特典っていうのが公式サイトから買った場合にもらえるんですよね(100文字以上のレビューを書いた場合)。
実際商品到着後、使用感をレビューしたら保護ケースがもらえました(3200円相当)
※ブックオフのカードは大きさ比較の為に置いたもので、プレゼントされておりません。
そんなわけで今回初めて公式サイトから買ってみました。
で、気になるのがどのくらいで届くのか?ってところですよね。
公式サイトでは出荷に1~2営業日、出荷後到着までに1~5日とあるので、例えば月曜日に頼めば水曜~金曜あたりに届くのが一般的だと思います。
で、僕は土曜日に頼んだので、火曜に出荷され、水曜日に届きました。(土日は非営業日の為)
ちなみに荷物はちゃんと追跡できます
Artist Pro16の開封レビュー② 梱包物
内容物はこんな感じでした。
注意点としてはこのArtist Pro16はスタンドが付いておりません。
基本的には液タブはスタンドがあった方が良いと思いますので、ない方は別途買うことをおすすめします。
ちなみに購入画面でもスタンド付きで選ぶことも可能で、下記画像の【+AC18】ってのをクリックして買えばスタンドも一緒に購入ができます。
あとは一応海外向けの変換アダプターもついておりますので、海外に持ち運ぶ際も多分安心。
最新のペンの高級感がやばい
基本的に内容物に変わったところはありませんが、ペンの高級感がえげつないです。
こんなペンケース見たことありません。
前モデルのものも割と高級感があったように感じましたが、今回のものと比べるとおもちゃです(失礼)

↑前モデルのペンとペンケース
見た目もそうなんですが、何よりこの新しいペンの高級感の正体は手触りと重量です。
もう持った瞬間感じるのが

その為かなり重いです。(184g)
※ペン自体は約13gでめちゃくちゃ軽いです
ちなみに前回のペンケースとペンは約100gなので、倍近く重くなっております。
正直ちょっとした武器を持っているかのような重厚感を感じます。
この無駄な重厚感がはたして良いか悪いかはわかりませんが、良い物を使っているな!という気分にはなれます。
持ち運ぶのにはちょっと重くなるのでデメリットだけど。
Artist Pro16を実際に使ってみた描き心地
というわけで実際に使ってみたわけですが、Artist13.3Proと比べてもかなり描きやすくなっております。
公式サイト通り、視差や沈み込みなどほぼ皆無です。
画面端でもしっかりと狙った所に描画されます。
沈み込みも強く押し込めばほんの少し沈み込むけど、違和感とか描き辛いとかは一切ないレベル。
ていうか実際に紙に鉛筆で描く際も力込めればちょっと沈み込むし(紙が)、そんなレベルです。
とにもかくにも液タブとしての描きやすさは抜群です。
ショートカットキーも充実
また、ショートカットキーも充実しており、8個のショートカットキーボタンとデュアルホイールが付いております。
デュアルホイールってなんだよ!?って話ですが、通常のホイールの中の部分がタッチセンサーに対応しており、ここをなでる事でも違うアクションができます。
例えば外側の回転ホイールでは画面の縮小率、中のタッチホイールではブラシサイズの変更などをすることができます。
この辺の設定はドライバーから簡単に変更可能です。
最初はこの機能どうなの?って感じでしたが、想像以上にタッチ感度がよく、普通に使いやすいです。
ショートカットキーを駆使する方にとってはかなり良い機能になっております。
また今回のペンから背面が消しゴム機能になっております。
なのでペンを逆さまにして使うと消しゴムに早変わり!!
なんですが、ぶっちゃけこの機能は要らないかなと思いました(ショートカットキーの方が早いし楽なので)
Artist Pro16の欠点① 色味の調整が必要
描きやすさはめちゃくちゃ良い!のですが、欠点というか注意する点がいくつかあるので書いていきます。
まずは色味です。
初期状態ではちょっと黄色味が強すぎる気がしました。
というわけで、一応設定で色味の調節をしてみました。
まず、XP-Penのドライバーを開き、【エリアの設定】→【作業エリア】→【ディスプレイの設定】を開きます。
色々いじった結果、色温度を5000KからUSERにして、輝度を65、対比度を60にすると良い感じに見えた。
正直色彩感覚は乏しいので、本当に良いのかはわからないけど...
まぁあんまりこだわったところで結局見る人のモニターによって変わってくるところなので、個人的にはある程度違和感が無くなれば良いかな程度でやっています。
Artist Pro16の欠点② ペンのグリップが無くなった
そして個人的に残念だったのが、ペンのグリップが無くなったこと。
前回のモデルは握り部分がラバーっぽいグリップだったのですが、今回からはラバーは無くなり、全体的にプラスチックっぽい質感になりました。
ペンケースはやたら高級感がありましたが、ペンの方は逆におもちゃっぽさが増しました。
ラバーだとゴミが付いたりべたべたするっていう欠点もあるのですが、やっぱりあった方が握りやすい。
なのでこれが無くなったのはちょっと残念。
16インチと13インチを使ってみての比較
というわけでね、Artist Pro16は個人的にめちゃくちゃ描きやすい!と思ったのですが、その理由の一つに16インチになった事(正確には15.4インチ)もあります。
というのも僕は元々13インチの液タブを使っていました。
正直ぱっと見そこまで13インチと16インチって変わらない気がして、だったらちょっとケチって13インチでいいや!って理由で13インチを当初買いました。
がしかし!
使ってみるとわかりましたが、13インチと16インチ、全然大きさが違う
いや本当3インチの差は結構でかい。
特にラフを描くときとか、画面を拡大しなくとも割と描いていけちゃうってのが本当に良い。
比べるとこんな感じ。(手前が13インチ奥が16インチ)
まぁここら辺は描く絵の粗密の差で変わってくると思いますが、個人的には本当に16インチにしてよかったと思えました。
また、絵を描いてみると結構大きな差があるのに、見た目的な圧迫感がそこまでなく、結構16インチってのは絶妙な大きさだと思う。
ただ持ち運ぶことを考えるのなら圧倒的に13インチ以下にしておいた方が良い。
16インチは重さもあるし、普通のバックじゃなかなか入らないので、持ち運ぶには向かない。
また画面が大きくなると、その分手を大きく動かす必要があるので、そこが若干ネックに感じる人もいるかも。
ちなみに16インチってのはA4より縦がちょっと短いけど、横はA4より結構長いぐらいの大きさです。
実際に描いてみた
というわけで実際にArtist Pro16を使って描いてみた絵がこちら。
たまたま見ていた監獄学園の緑川さんのイラスト
背景も何もないイラストですが、狙った所にすっとインクが入っていく感じで、特に線画が描きやすかった。
また、改めて13インチと16インチではそれなりに描きやすさが変わってくるなと感じました。

まとめ 初心者にもプロにもおすすめの液タブ
というわけでArtistPro16を買ったのでレビューしてみました。
本当何度も言うけど、すごく描きやすい!
特に感じたのが、文字なんかを描くときに以前のものと比べて格段に紙に描いている感じに近くなった。
あくまで近づいたって話で、決して「まさに紙に描いてる感じ!!」とはならないけど、以前のものよりも全然描きやすい!
液タブで文字が描きやすいと感じたのは初めての経験だったので驚きました。
値段も約5万円と、決して安くはないけど、高すぎる金額でもないと思います。
プロはもちろん、初心者にも個人的にはおすすめです。
これから液タブを買いたい人や、買い替えを検討している方は是非参考にしてみてください。
おすすめ記事
※2022年6月追記
現在は更に大きい22インチサイズの液タブ、Artist22セカンドを使っております。
ペン性能はArtist Pro16の方が良いんだけど、大画面ってのに惹かれて買い換えました。
詳しくは以下の記事で書いていますので、大画面液タブが気になる方は是非こちらもご覧ください。
-
【XP-Pen】Artist22セカンド実機レビュー!視差や描きやすさ、Artist Pro16やArtist24との比較
こんにちは。兼子です。 兼子 この度新しい液タブを買いました タイトルにもありますが、XP-PenのArtist22セカンドという液タブです。 なんでこれを買ったかという、 ...
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