こんばんは。兼子です。
絵を描く人なら一度ぐらいは液タブの購入について悩んだこと、ありますよね。
昔はデジタルでのお絵かき道具=ワコム一択だったので、ある意味悩むポイントも少なかったと思いますが、今や色々な中華製の液タブメーカーが数多く参入しています。
やっぱり中華製の良いところは安い!ってとこで、国産老舗メーカーのワコムと比べるとかなり安いですよね。
個人的に最初は安かろう悪かろう!って思っていましたが、最近では安くて良い物!って感じになっております。
そんなわけで、今日は安い中華製液タブの
・HUION
・GAOMON
・XP-PEN
この3つの液タブの性能を比較しながら、おすすめはどれ!?って記事を書いていこうと思います。
性能の比較をするための条件
性能を比較!と言っても、各社いろんなサイズや、PRO向け、ビギナー向け等多くのラインナップを出しております。
それぞれを比較しだしたらきりがないので、16インチのサイズのものに絞って比較したいと思います。
※正確には16インチ弱のサイズ
個人的にですが、16インチはプロでもビギナーでも十分使いやすいサイズだと思います。
また、解像度についても今回フルHDのもので比較したいと思います。
これも個人的には16インチならフルHDでも充分綺麗だと思うので。
各社15.6インチ液タブの比較
まず各社の15.6インチ液タブのスペックを比較してみます。(XP-Penのみ正確には15.4インチになりますが、ほぼ一緒なので15.6インチのくくりにしております。)
※スマホは横にスクロールできます。 | HUION | GAOMON | XP-PEN |
名称 | Kamvas16 | PD156 PRO | Artist Pro16 |
画像 | ![]() | ![]() | ![]() |
価格 | 44,999円 | 42,999円 | 55,280円 |
画面解像度 | 1920×1080 | 1920×1080 | 1920×1080 |
色域 | sRGB120% | 88%NTSC | 94%NTSC |
ペン | 8192レベル 充電不要 | 8192レベル 充電不要 | 8192レベル 充電不要 |
ショートカット | 10個 | 9個+ホイール | 8個+デュアルホイール |
読取速度(レポートレート) | 266PPS | 266 PPS | 200 RPS |
電源 | 3in1ケーブルor USB typeCケーブル (PCから電源供給可能) | 2in1ケーブル (PCから電源供給可能) | 3in1ケーブル (PCから電源供給可能) |
スタンド | あり | あり | なし |
特典 | Open Canvas or Artrage or Cartoon Animator 4 | ||
Amazon評価(2023年7月) | 4.3 | 3.8 | 4.4 |
※2023年7月現在の価格やスペックを表記しています。
正直スペックだけみると微々たる差しかない。
なのでこれを見て決めるのは難しいと思います。
というわけで一応すべてのメーカーの液タブを所持しているので、選ぶポイントと個人的なおすすめを紹介していこうと思います。
個人的なおすすめはXP-PEN!
見てもらえばわかりますが値段的には一番GAOMONが安いです。
その上他と比べて不満になる要素もない。さらにスタンド付きなのも嬉しいポイントかと思います
またAmazon評価を見ても大きな不満などもあまり書かれておりません。
若干沈み込みが気になるって事や、画面端にちょっと視差が出るって事が書いてあるぐらい。
なのでとにかく安く買いたいのであればGAOMONが良いと思います。
次にHUIONですが、HUIONの製品は元々ペンの沈み込みが気になる!なんて言われていましたが、新しくなったペン、PW517は新技術の搭載でペンの書き味が向上し、沈み込みもかなり軽減されました。
実際僕も新しいペンと古いペン、両方使ったのですが、以前のものよりめちゃくちゃ描きやすくなってます。
視差や沈み込みなどほとんど感じられませんでした。
また画面を消して板タブのように使えたり、一部のAndroidスマホに接続して使ったりもできます。
とにかく万能な使い方もできて、書き味も向上した液タブです。
▲公式サイトから購入の場合保証が通常の1年から倍の2年になります。液タブって壊れやすそう...と心配な方は公式サイトからの購入がおすすめです。

っていう話ですが、理由は3つありまして
・シェア数がWacomに続き国内2位
・描き味が最高
・公式サイトの特典が良い(後述します)
という感じです。
2021年現在、XP-Penは国内ペンタブレットのシェア数がWacomに続いて2位となっていて、ユーザー数も比較的多いです。
その影響もあって?実はXP-Penは店舗での販売もしている。

XP-Penの公式HPより引用
売っているお店は多くはないけど、店舗取り扱いしているってだけでも信頼度が上がる気がします。近くに販売店があるって方は店頭で試せるの可能性があるので是非!
そしてあくまで僕個人の感想ですが、描き味がめちゃくちゃ良いです。
元々XP-PenのArtist13.3Proを持っていたのですが、それも充分書き味は良い感じでした。
そしてこのArtist Pro16はペンの性能が更に向上したのです。
視差や沈み込みが大幅に軽減され、軽いタッチでもしっかり反応するペンとなりました。
それに他社のペンと比べてペン先が細いので、そこも個人的に描きやすいポイントです。

その結果がとにもかくにもめちゃくちゃ描きやすかったわけです。
値段は他と比べて高いけど、実際使ってみてそれ以上の価値はあると実感できたので、15.6インチの液タブで一番のおすすめはXP-PenのArtist Pro16にしております。
また、もう少し安価で買いたい場合は2022年5月発売のArtist 16セカンドという商品もおすすめです。
Artist Pro16より約5,000円程安いけど、ペン性能やその他スペックもほぼ一緒です。
ただ色域がちょっと劣ります。
余談 色域の表記の違い
ちなみに色域ってなんぞや?って人に簡単に説明すると、色域とは機器が表示できる色の領域の事で、数値が少ないと正しい色味が出せない事になります。
で、色域に関しては単位?の表し方がいくつかあって、主に使われるのが以下の3つです。
sRGB
AdobeRGB
NTSC
この3種類、どれも色域を表現する際に使われるのですが、非常にややこしいことに、単位がすべて違うんですよね。
つまりsRGB100%=AdobeRGB100%ではない!ということです。
ちょっと小難しい分野ですが、人間の目が認識できる色ってすさまじい色の領域になるので、機械はそのすべてを表示することはできないわけです。
その為、例えば「sRGBはここまでの領域!」みたいな領域を決めているんですよね。
下のEIZOさんから引用した画像を見てもらうとわかるんですが、色が塗ってあるところが人間が認識できる領域で、その中の三角形がそれぞれの色域です。

引用:https://www.eizo.co.jp/eizolibrary/other/itmedia02_01/
つまりsRGB100%って事は青い三角形の中すべての色を表せるわけです。
がしかし!
sRGBの青い三角形って周りよりちょっと小さいですよね。つまりsRGB100%って他2つの100%には全然劣るわけです。
それゆえsRGB120%とかトグロ弟みたいな表記が出てきちゃっているわけです。
じゃぁどのくらいだの色域だったらいいのかっていうと
sRGB 120%
AdobeRGB 90%
NTSC 88%
だいたいこのぐらいあると、色味にかなり拘る人じゃない限り十分かと思います。
以上、余談でした。
まとめ どれもそこまで差はないけど、個人的なおすすめはXP-Pen
というわけで15.6インチサイズの中華製液タブの比較でした。
比較と言っても正直スペック的にはほぼ差がないし、どれを買っても後悔することは多分あんまりないと思います。
自分も一番最初にXP-PenのArtist 13.3Proって液タブを買った時は、安いしやっぱり不満が出るかな・・・って思ったけど実際1年以上使っても不満は特になかった。
そして最近新たにArtistPro16を買いました。
ぶっちゃけどのメーカーの液タブでも十分な性能があるので、目的や予算がいくらなのかで決めると良いと思います。
本当ちょっと前まで液タブなんて安くても10万円前後はするイメージでしたが・・・

Artist Pro16のレビュー記事はこちら▼
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