こんにちは。兼子です。

LenovoのIdeapad Flex550(AMDモデル)
当ブログでは以前「このPCのコスパがすごい!」的な記事を書いていたのですが、満を持して?買いました。
コスパが良いとはいえ安くはない買い物なので、かなり悩みましたが、「悩み続けるぐらいなら買ってしまえ!」と判断し買いました。
何故このIdeaPadを選んだかというと、単にコスパが良いノートパソコンってだけじゃないんですよね!
なんと筆圧検知対応の2-in-1PCで、360°折りたたむことでタブレットのようにして画面に直接絵が描けるんです。
つまり液タブにもなるPCというわけです。
更に4096段階の筆圧検知機能がついたペンも付属でついてる。
それでいてメモリ16GBでCPUはRyzen7で10万を切ってしまう低価格!

っていうことでね、実際に買ったので克明にレビューしていこうと思います。
IdeaPad Flex550が気になっている方や、液タブ兼PCが欲しい方は是非参考にしてみてください
IdeaPad Flex550のスペック
というわけで、まずは今回買ったモデルのスペックから紹介します。
名称 | |
サイズ | 14インチ |
解像度 | FHD液晶(1920×1080) |
CPU | AMD Ryzen™ 7 5700U |
GPU | オンボード |
SSD | 512GB SSD |
メモリ | 16GB |
ペン性能 | 4096段階 電池式アクティブペン(付属) |
駆動時間 | 約10時間 |
office | なし |
価格(2022年3月現在) | 89,870円 |
はっきり言って、このスペックでこの値段はかなり安い。
探せばもっとコスパがいい物もあるのかもしれないけど、液タブになって、ペンも付属で付いてくる!ってなると他にはないレベルでコスパは良い。
絵が描けるパソコンの似たようなスペックと比較するとこんな感じ
メーカー名 | Lenovo | Dell | HP(ペン別売り) | Surface(ペン別売り) |
機種名 | 【Dell】Inspiron 14 | ENVY x360 13ay | Surface Pro8 | |
価格(2022年3月現在) | 89,870円 | 約125,105円 | 約132,000円 | 約236,280円 |
上記のPCはRyzen7 or Core i7のメモリ16GBで筆圧検知機能を兼ね備えた機種での比較になります。
もちろん容量とか画質等が違ったりするのですべてが同じってわけではないから、単純に比較はできないけど、それでもいかにLenovoのIdeaPadのコスパがすぐれているかがわかると思う。
インターフェース
インターフェースはこんな感じ

Lenovo HPより引用
USB3.0×2、カードリーダー、HDMI、USB3.0Type-C、ヘッドフォンジャックが付いております。
また、こちらのPCは指紋認証にも対応しており、起動の際はタッチすれば簡単に認証できます。
内容物
入っていたものはこんな感じ。
かなりシンプルですが、ペンの電池までついているあたり好感が持てます。
ちなみにペンホルダーはUSB端子に挿すことでペンを固定できるようになります。
IdeaPad Flex550は液タブとして使える?
というわけで、実際に本当に液タブとして使えるのか?っていう点について書いていこうと思います。
一応試す為に書いてみた絵がこちら
プリンのイラスト。
まぁそんなわけでこの程度なら全然描く事はできました。
ただね、わざわざ10万近いお金を払って買ったわけだから、買ったからこそ分かった事を克明にこき下ろしていこうと思います。
IdeaPad Flex550を液タブとして使う際のメリット
まずはメリットについて言うと大きく2つあって、一つは指で反応する事と、もうひとつは持ち運んで作業ができるって事。
当たり前だけどタッチ機能搭載のPCなので、ペンはもちろん指にも反応する。
パームリジェクション機能があるので指は指、ペンはペンで反応する。
指が触れたら描画されちゃうってことはない。
なので指で画面の回転や縮小拡大などをして、ペンで描画するっていう使い方ができます。
また、2本指でタップすると「取り消し」、3本指でタップすると「やり直し」など指を駆使することでかなり作業が捗ります。
通常の液タブはペンでしか反応しないものがほとんどなので、これは結構便利に感じると思います。
ただ稀に誤反応することもあるので、一長一短でもある。
で、もう一つがこれも当たり前ではあるけど持ち運んで作業ができるって事です。
通常の液タブだとPCと液タブを持っていかなければならないのでかなりキツイ。

通常液タブはPCがないと使えない
でもこのIdeaPadならこれ自体が液タブになるので、このPCだけ持っていけばどこでも作業ができます。
重量も1.5キロなので全然持ち運ぶことがきるし、場所も取らないので便利。

家だと気分がのらない時や、実家に帰省するって時など、気軽に持ち運べるので個人的にはかなり大きなメリットかと思います。
また、PD充電対応なので、バカでかいPC用の充電器がなくても、PD対応のType Cケーブルでも充電できます。

と思われるかもしれないけど、そもそもPCに直接絵が描けること自体がでかすぎるメリットだと思うので、特別伝えたいのはこのぐらいでした。
なによりタッチ液晶って絵を描く以外でも結構便利。
スクロールとかも簡単だしマウス操作がめんどくさい時など画面に触れれば動作するので結構やみつきになる。
IdeaPad Flex550を液タブとして使う際のデメリット
続いてデメリットについて。
むしろデメリットの方が気になる人は多いと思うので、そっちを重点的に伝えたいと思う。
デメリットは7つあったので、詳しく書いていきます。
デメリット① ペンの追随性がよくない
まずはペンの追随性なんですが、素早く動かすとカーソルが結構ゆっくり遅れてついてきたり、途中で反応しなくなる事がある。
ただこれだけ見ると、めっちゃ使いづらそうに見えるかもしれないけど、実際画面に触れるとそこからしっかりと反応するので描画性能が悪いわけではない。
あくまで画面に触れていない状態だと認識が甘くなるって感じ。
ペンが触れたらちゃんと反応するから、別にこれで描けないとかはないんだけど、個人的にはちょっとストレスに感じる。
デメリット② 画面が光沢液晶
次に画面についてですが、光沢液晶は液タブとして使うならかなり微妙。
画面にぺたぺたと触れるので、画面はすぐ汚れてしまうし、何より色々な物が反射して画面が超見えづらくなる。
先日試しにカフェに持って行ったのですが、西日が差し込んできた影響でかなり見えづらかった。
ただこれはアンチグレアフィルムを貼れば解決できるので、反射が気になる場合は金で解決できます。
デメリット③描けるけど液タブやタブレット程描きやすくはない
描き心地の総評としては、正直決して描きやすくはない。
液タブにはなるけど、液タブ程描きやすくはない。
自分が普段使っていたXP-PenのArtist Pro16と比べるとやっぱり描きやすさはかなり劣ります。
何がどう劣るかって言われると難しいけど、例えばペンがちょっと重いとか、上でも書いたように追随性が気になるとことか、筆圧検知レベルの差とか、微妙な差の蓄積で描きやすさは劣ります。
また、自分が持っているタブレット端末のHUAWEI Matepad Proと比べても圧倒的にMatepad Proの方が描きやすい。
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なので描きやすさはあまり期待しない方が良い。
デメリット④ インタフェースが液タブと相性が悪い
あと個人的に結構ショックを受けたのがtypeCが映像出力していない事。
なのでもし別途液タブと接続する際はHDMIとUSBケーブルで接続することになるんだけど、接続すると下のような感じになる。
HDMIとUSBの端子が逆側についているので、液タブと繋ぐ際はこんなぐるっと囲まないといけない。

なのでIdeapadを「液タブに接続したい!」って人は配線がこんな感じになる事を覚悟しておいてください。
デメリット⑤ ペン先交換ができない
あと付属で付いてくるペンのペン先は現状交換ができない。
そもそも交換用のペン先が売っていない。
一応レノボに問合せで聞いたので間違いないはず。
なので万が一ペン先が欠けたりした場合はペン本体の購入が必要になる。
ペン自体が無料でついてくるので、かなりありがたいのですが、ペン先交換が出来ないのは結構キツイ。
デメリット⑥ 発熱が結構ある
タブレットやノートPCで結構気になってくるのが発熱。
正直このPCもそれなりに発熱する。
CLIPSTUDIOを起動する程度ではあまり発熱はないですが、Adobe製品は基本かなり発熱しファンがぶんぶん回りだします。
なので結構負荷のかかる作業や、マルチ作業の際は冷却ファン等があった方が良い。
デメリット⑦ 色味が良くない
IdeaPad Flex550について調べると、「液晶が黄色っぽい」って書かれていることが多いけど、確かに画面の色味は良くないです。
試しに当サイトの色味を確認してみたらこんな感じでちょっとオレンジっぽくなっている。
実際はもう少しピンク系。

実際の色味
また、色域もNTSC45%とかなり低いので、色味はよくない。
なので色味に拘りたい人は辞めた方が良い。
ただこれに関しては解決策がある。
CLIPSTUDIOならスマホを外部モニター化できる
お絵かきソフトのCLIPSTUDIOならスマホを外部モニターとして使える機能がある。
この機能を使えばリアルタイムでスマホで色味などを見ながら絵が描けます。
色味が気になる人も、スマホと組み合わせる事である程度は解決できると思う。
詳しやり方は以下の記事で書いてありますので、気になった方はこちらをどうぞ。
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IdeaPad Flex550は動画編集はできる?
このご時世「動画編集をやりたい!」って人はかなり多いかと思う。
絵が描けるのはもちろんのこと、動画編集もできたらやりたいな・・・みたいな。というわけでその辺についてもサラッと書いておく。
結論を書くと、グラフィックボードが搭載されていないので、動画編集メインとしてはあまりおすすめはできない。
ただフルHD動画の簡単な編集ぐらいならできる。
なのでメイキング動画を撮りたいとか、お絵かき講座をやってみたい程度ならできると思う。
4K映像の編集とか、長尺の動画編集とかをゴリゴリにやりたいとかならやめた方が良い。
実際こちらの動画をIdeaPad Flex550のみで作ってみました。
プリンイラストのメイキングもあるので、良かったらご視聴ください。
相変わらずクオリティは高くはないですが、AdobeのPremiereを使って編集して作りました。
書き出しには結構時間がかかりましたが、編集自体はこのPCのみでも普通に出来た。
Lenovo直販サイトの納期について
ちなみにこのPCはレノボの直販サイトで買ったのですが、4日程で届きました。
Lenovoって納期が遅いっていうのが欠点との噂を耳にしていたので、かなりビビっていましたが、思いのほか早くて驚きました。(実際IdeaPadの購入当時の納期は2~3週間と書かれていました)
納期目安については公式サイトより確認できます。
デジ絵を始めたい方や持ち運び用のサブ機としておすすめ
というわけでIdeaPad Flex550のレビューでした。
正直言うとめちゃくちゃ期待していた分、ちょっとデメリットを多く感じてしまいましたが、実際はかなり素晴らしいPCなのは間違いない。
というより性能や付属品に対しての値段の安さがすごい。
上で書いたように、絵が描きやすいか!?って言われたら、描きやすくはないし、単純にちょっとお絵かきしたいぐらいならタブレットとかの方が良いと思う。
ただIdeapad Flexの良い所は、そこそこのスペックのPCでありながら液タブにもなる!という所。
簡単な動画編集もできるし、このPCに液タブを繋ぐ事も出来る。
また、現在Ideapad Flex550は廃盤になり、後継機のIdeaPad Flex 5になっております。
値段は以前より上がってしまいましたが、TypeCから映像出力が可能になっていますし、性能も上がっております。
2023年4月現在でもコストパフォーマンスはめちゃくちゃ優れているので、これからデジタルで絵を始めたい人や、普段デスクトップを使っている人のサブ機等としてもおすすめのPCです。
それじゃ
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